思うだけで学ばない日記 2.0

思うだけで学ばない日記から移転しました☆!よろしくお願いします。

【すっきり】2^30通りの謎【解決篇】

昨日のエントリはなんかgdgdになってたorz、、
 誤:序盤30手
 正:31手から90手までの片側30手

そして、「一致するのは10億局面に1回」という主張と、実際のソフト指し認定方法はあんまり関係が無い。前者は過去に指された一連の指し手との完全一致を問題にしているのに対し、後者はソフトと指し手が一致する頻度の高低を問題にしており、かつソフトは使うものの、最終決定に至るまでには24ソフト指し取締委員会による(つまり人間による)審議が一応はあるっぽい。つまり31手から90手までの片側30手の一連の指し手が既出かどうかの機械的判定でソフト指し認定されるわけではない。

ということを踏まえた上で、前者である「一致するのは10億局面に1回」という主張への猜疑に話を絞るが、30*2=60局面の中に候補手(=指す側にとって自己の利益を損ねないか、相手のミスを誘って増すように思える手)がn種類ある局面xが現れると、その時点で60局面が完全一致する確率は1/nになる。そしてそれらn手によりxから派生し得るn種類の局面は互いに相違するから、それらにおける平均候補手数をn'とすると、それら2手を経たことによって(1/n)*(1/n')になる、というのが繰り返されるから、60局面の完全一致確率は、31手から90手までに現れ得る全局面*1の候補手の平均数をNとして、(1/N)^60が妥当する。で、片側30局面の完全一致確率は、相手が(60局面完全一致するように)協力してくれる確率が1局面あたり1/Nなので、やはり(1/N)^60になる((1/N)^30ではない!)。当然、片側30局面の手の完全一致確率も(1/N)^60に近い値になる*2

よって、次のことが言える:

  • (手の一致率)^30 >> 1/10億であることを根拠とする批判は筋が違う
  • (1/N)^60 ≒ 1/10億となるNは10^(9/60)≒1.41であって2より小さくて良い

24の中の人も誤解してて2^30=10億を根拠にしたのかもしれんけど、まあそういうことだ
(1/10億という確率見積もりにミスがあったとしても、現実のソフト指し認定がソフトと指し手が一致する頻度の高低を問題にする限り、1/10億という確率が認定の直接根拠にはならないからたいした問題ではない。)


■ 追記 06:07
よく考えたらば、1/1.41 = 0.71なので、(一致率7割)^60という計算なら1/10億という値も辻褄が合うし、上記の当blog主張とも相反しない。
だから、24の中の人は最初から0.7^60を想定しており正しいのに、外野が勝手に2^30を持ち出して騒いでいる可能性も考えた方が良い

*1:このとり方にちょっと(?)任意性があるが

*2:60局面の推移が異なっても片側30手が同一、とういうケースが有り得るから、わずかに確率は増す